境界かつ限界

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境界かつ限界

健忘症の備忘録

小田原市のNAMENNAジャンパー問題は、ギャーギャー騒ぐような問題ではない

雑記 ニュース

NAMENNAジャンパー初登場

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日々消費されるおもちゃとして新たに生み出されたNAMENNAジャンパー。我々の生活にまたひとつ、笑いと問題提起という潤いを与えてくれてありがとう。生活保護という大人気トピックだけにネットでも賛否両論の大宴会なので、私も意見を書いてみたいと思います。

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ジャンバー作成の流れを妄想してみる

まず・・・

  1. ケースワーカー基本的に役所の仕事の中でもなりたくない職のトップクラスであり仕事内容にもタフさが求められるため、ケースワーカーに配属されるのは、血気盛んな新卒採用などの若手の男性職員が多い。(背景)
  2. 外回りの多いケースワーカーにジャンバーはマストアイテム。(必要性)
  3. ジャンバーに自由に文字を入れても結構お手頃な値段で作れるし、どんなジャンバーにしなければならない等は市の条例で決められていない(許容性)

ってことがおそらく、このジャンバーが出来上がった原因です。(もちろん、推測です。事実は知りません。)

 

ここからは完全に私の妄想ですが、、、若手男性職員のありえそうなトークを書いてみます。

「このくそ寒いのにジャンバーが公費で支給されないのはどうなんだよ。(公費で支給できる可能性もあるが手続きが面倒である可能性もあり。)じゃあさ、それぞれ個人で購入するよりも有志のやつらみんなまとめて業者に発注してしまおうぜ!!いろいろ文字を入れても意外と安上がりでできるみたいだし。」「いいな!やろうぜ。でも市のマークを入れないといけないとか決まりがあるんじゃないの?」「いや、調べたけどそんなのなさそうだぜ。というか俺たちが自腹きって買うんだから。」「そっか。じゃあ今度の飲み会でどんなデザインにするか検討会議な!」「よっしゃ!!」・・・・・後日飲み会にて。「おつかれーっす。カンパーイ。」「あのさ俺、今日も〇〇がハロワに行く日なのに、パチンコ屋に入り浸ってるの見たんだよ。約束破りやがって。しかも親戚の遺産が入ってるとか噂に聞くし、あいつマジ今度、調査かけて証拠つかんで保護停止してやる!」「まじか!あいつ!!許せん。」「俺もさあ、今150件以上ケース抱えてるけど、特A級のやつらが20人ほどいるんだよ。そいつらに仕事の時間殆ど取られちゃって、まともなケースに自立支援の時間が割けないんだよ。。。ほら、ゴミ屋敷の××だろ、刃傷沙汰の△△だろ・・・・・」(中略)「あっ。そうそう、ジャンパーどうする?」「そうだな、まずは、〇〇や△△のように、俺らをなめ切っている野郎に一矢報いるぞってことををだな、俺らのメメントとしてだな。ヒック。。。。」「そうだな。まあ、でも、あからさまにならないように英語にして・・・。NAMENNA・・・っとwww」

 

てな、感じで”ノリ”で作ったジャンバーなんじゃないでしょうか。まさか、仕事中にジャンバー作成会議をして作ったものではないと思います。つまり、トランプのいうロッカールームトークの中で出来上がったジャンバーだと(勝手に)推察します。もちろんトランプはそのロッカールームトークで批判にさらされましたが、結局のところ世論はロッカールームトークでの失言をそこまで重要な問題ととらえていないということが、先の選挙戦で判明しました。

アンチ生活保護ではない

加えて、私が言いたいのは、このジャンバーには”アンチ生活保護”のような思想は全く含まれていないだろうということです。それぞれのケースワーカーは、現場の実態を一番よく知っていますから、本当に保護が必要な人に対しては、制度内でできる限りの保護をし、究極的には自立支援の助けになれたらと思っている人がほとんどです。むしろ、生活保護と聞いただけで極端な拒絶反応を起こすのは、私の経験から言えば、職員ではなく一般市民(特に保護境界層)のほうが圧倒的に多いです。(自分も保護受けたいのにこうして頑張ってる!!!保護を受けてるやつらは怠けているだけだ!っていう感情によるもの)職員のほうは、特に若手は、若さゆえのの正義感を持っていて、本当に保護が必要な人や自立支援につなげられそうな人に対しては手厚い保護や支援をしてあげたいし、逆に不必要に手のかかる不正が疑われるような劣等生保護受給者に対しては、なぜ劣等生のみに時間を割かなければならないのかという現実に憤りを感じていると思います。今回はその職員としての正義感が裏目に出てしまったということもあるでしょう。

私の主張

つまり私が言いたいことは、このジャンバーは、

  • 若手職員がノリで作った
  • アンチ生活保護の思想は含まれていない

っていうのが実態ではないかということです。もちろんこれは私の推測ですので、事実とは異なる可能性大!ですが、少なくともツイッターで適当に意見を言ってる方々よりは役所の内部事情に精通していましたので、ある程度の実態をあらわしている自信はあります。私の実体験からして、ありえそうな筋書です。

もし私の妄想が正しいと仮定すると、このジャンバーの唯一の問題は「若手職員がノリで作った(悪ノリしちゃった)」=「品性がなかった」という部分のみに尽きます。品性というのは、それを重要視する人にとっては、目に血筋を立てて騒ぐくらいの大問題であり、一方で、主観的な問題については距離を置きたいという人にとっては、どうでもいい問題です。私は後者なので本音を言えば「どうでもいい」のです。つまり騒ぐ必要の全くないことだと思っています。

騒いじゃってる人たちに対するアンチテーゼ

しかし、今回も御多分に漏れずネットやマスメディアの格好の炎上ネタになってしまいました。

これほどまでに、今回のように生活保護の問題がこれほどに興味をそそり、大宴会になるのは、個人のレゾンデートルにかかわるイデオロギーともいえる(そこまで大げさではないが)以下の3類型が絡んでいるから、だと想像します。

  1. 生活保護にかかわる職員さえもがアンチ生活保護の思想を持っているのではないかという疑念・怒り(シンパ生活保護サヨク
  2. NAMENNAとか使ったらあかんやろ的な、品性や常識という意見の言いやすい主観的な問題であること言葉狩り族)
  3. そもそも生活保護に拒絶反応を起こす人たちが一定数いること(アンチ生活保護ウヨク)

それぞれの私のアンサーとしては

  1. あなたが思うより世界の人々は意外と善意で動いている。あなたの主張のほとんどは自分の潜在意識を投影した被害妄想なのです。ハリネズミのように世界を攻撃し自己防衛するのはやめてください。
  2. 品性とか常識とか自分の主観をあたかも正義のように主張して、ちっぽけな自分を大きく見せようと自己防衛するのはやめてください。
  3. 保護がなければ生きていけない人はマジでいるから理解して。あなたが生活保護を受けずに自分の力で頑張っきたことをことさら主張して自己防衛するのはやめてください。

です。 

まとめ

私としては、小田原市騒がれちゃって、大変だなあ~っていう気持ちと、シンパ、アンチ等にかかわらず過剰反応してるやつら気持ちわるっていう気持ちだけです。まあネットは半分遊びで炎上させている人たちが大半なので、その人たちは別にいい(というか私も遊んでます。)んですが、真剣に反応してる人たちが一定数いると想像すると、その人たちと自分との現実認識のずれに驚きます。万年与党の方々やマスメディアのコメンテータの方々のように”たたき”を生業としてしている”たたき隊”の方々に対しては、不浄を感じつつ、理解だけはできるのですが、なんの利得もないのに本気で主張されるとひきます。

結局のところ私の言いたいことは、この問題は遊びのネタとして楽しむか、大したことでないと無関心を決め込むのが正しい態度だってことです。

市としての対応

たたき隊の方々お眼鏡にかない、ここまで大事になってしまった今となっては、市が取りうる対応は、不快感を与えてしまった人々に対して、「品性にかけておりました。お詫び申し上げます。ジャンバーを今後着用しないよういたします。以上。」で大人な対応をしてさっさと終わらせるのが正解です。あとは、「若気の至りでした!ごめんちゃい。」と個々の職員が軽く内省するだけで、本音を言えば訓告さえ不要だったと思います。(対外的に訓告したと示す必要性があるのはわかる。)さらに妄想を膨らませると、職場内でみんなが自己防衛をして、このジャンバー作成の言い出しっぺ周辺の職員がその空気にからめとられ、今後職場で肩身のせまい思いをすることが無きにしも非ずなので、そんなことがないように、みんな何事もなかったかのように普通に過ごせるようお祈り申し上げます。以上。

 

ちなみに、私は小笠原市の回し者ではありません。なんの関係もありません。