境界かつ限界

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境界かつ限界

健忘症の備忘録

【エジプトでの悲劇その②】エジプトの詐欺スキームはすごい!私はナイーブだった。

エジプト

エジプト2日目

ピラミッドに行きました。まんまと騙されました!ラクダに乗ったのですが、宿に戻ってからネットで金額の相場を検索してやっと、それがぼったくりの詐欺スキームだったと確信しました。手の込んだすごいスキームなのでシェアしたいと思います。

まず出発前の私の状況ですが、ギザ駅までメトロで行って、そこから、バスに乗れば入り口まで行けるとの情報だけをネットで確認して出発。これが間違いでした!ガイドブックをきちんと読んでおくか、しっかり事前にネットなどで価格の相場の情報を掴んでおかないといけませんでした

ギザ駅に到着して改札を出ると、エジプト人のおっさんが「ピラミッドに行くのか」と声をかけてきました。今から考えると、なんと、この時点ですでに詐欺は始まってました。とりあえずATMでお金をおろしたかった私は「ATMで金をおろしてからピラミッドに行く」とおっさんに告げATMで金を下ろすと、おっさんが「わしは妹をあと30分待たないと行けないから、その間にバスの乗り場を教えてやる。ピラミッドにはツアリスト用の入り口と団体用の入口があるぞ。」とバスの乗り場まで案内してくれようとしてました。しばらく歩いていると、とある父と息子の二人組がが後ろからやってきて、そのおっさんと会話して「こいつらもちょうどピラミッドに行くところだから一緒にいくといい」と言って、おっさんと私はそこでお別れし、親子連れと一緒に行くことにしました。この時点で私は、まさかおっさんからその親子連れにバトンタッチをした自然な流れを見せつけられて、偶然出会った現地人観光客の親子連れだと信用してしまっていますから、ピラミッドの入り口までついていこうと思ってしまいました。ミニバンのようなバスに乗り込み、バスの中で、お父さんが教師でアラビア語を教えていること、服をハンドメイドで造って売るビジネスもしていること、息子が15歳でピラミッドには初めて来たこと、おっさんはピラミッドは2回めであること、アレクサンドリアに住んでいること等色々話しましました。私の方も、仕事の話やポケモンの話をしました。息子は英語が話せなかったので、お父さんが通訳してくれましたがポケモン話の反応が思ったより薄くて悲しかったですw15分ほどでピラミッドの正面付近につき、団体用の入り口はここでツーリスト用の入り口は別のところにあるが、どちらに行きたいかと聞いてきました。ツーリスト用に一緒に行くと答えると、そこからバスに乗り別の場所に連れて行かれました。途中道を渡るときにお父さんと手を繋いでw渡ったり、話の中でお前は第二の息子だ。的な寒いやり取りをしておりました。また、小銭が無かったのでバス代はお父さんが払ってくれたりしたので完全に信用してしまっていました。

 ラクダ乗りたくないのだが。

5分ほどでバスを降りて親子についていくとそこにはツアーオフィスがありました。

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「ここは政府が運営しているオフィスで、私は教師の証明書を持っているからそれを見せて、お前も息子と同じ価格でツアーに参加できるから安心しろ!」と言われ、普通にツーリスト用の入り口があるものだと思っていた私は、ツアーに参加しないと行けないのか!とここで初めて気づき、値段が気になり始めました。そして小部屋に連れて行かれツアー会社のおっさん?が英語で説明し始めました。お父さんが私は2回目だからわかっている、息子はbigツアーに参加するが、マイフレンドに説明してあげてくれ、という感じで私に対して説明が始まりました。が、なまりがきつくて、ツアーにbig、middle、smallがあることくらいしかいまいち聞き取れませんでした。そしてその流れで、息子は馬を選び、お前は馬かラクダどちらにするか?と聞かれて、どちらも同じ値段だと言われたのでとりあえずラクダと答えました。値段を聞いても、後で教えるから、政府が決めた値段だから安心しろ、とりあえずラクダに乗れ、と言われてラクダに乗りましたが、ちょっと考えて、値段を確認しないことには乗れないと強くいうと、すべて含めて1800エジプトポンド(12,780円)だ、と言ってきました。流石にそれは高すぎると思い、歩いていくから!と伝えるとミドルツアーならいくらだ、いまいくら持っているのか?とだんだん値段が下がって結局、1時間半で入場料も含めて600エジプトポンド(4,300円位?)でどうだと言うことで、それでも少し高いかな?という感覚がありましたが、まあ観光地で動物に乗るのは結構値段がするものかもしれないと思い、それでOKにしました。というよりその交渉の間で、お父さんと、ツアー会社のおっさんの小芝居があったから心理的にそうしてしまったという感じなのですが。その小芝居はまるで私が無茶を言って、価格を下げているように仕立てるもので、「Don't you thank for me?(連れてきたことに感謝してないの?)」とか「Respect me.(私を立てて)」的なことをお父さんが言ってきたのです。そんな感じで600エジプトポンドを前払いで支払いました。その交渉約5分。一連の流れを見ていた息子にこやかな表情でが私の足を「ぽんぽん(大丈夫だよ。)」と叩いてきたのが印象的でした。

一悶着のあとラクダツアーが始まり、デブのおっさんののラクダ引きにバトンタッチしました。1時間半くらいでぐるっと一周し、確かにラクダに乗ってないと靴に砂が入って結構大変そうなエリアに入っているようで、まあ、それ自体は普通に満足できました。(ピラミッド自体思ったほど迫力は無かったが。)

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↑デブのラクダ引き

また、デブのラクダ引きがツアーの途中でHappy?(チップへの前フリ)と執拗に何回も聞いてきたのをよく覚えてます。ツアーオフィスに戻る途中でデブのラクダ引きがラクダを止めて、チップを要求してきました、最初は英語をが聞き取れず、何言ってるのかわからないというと、チップをくれないつもりだと思ったのか、しかめっ面になりましたwチップと言う単語だけ聞こえたので、チップがほしいのか?と聞くと、そうだ!と答えました。細かいエジプトポンドを持ってなかったので、大盤振る舞いで、5ドル札を渡すと、20ドルよこせ!と言ってきました。その腐った態度にムカッとして、はあ?チップは義務ではない!(Chip is not obligation!)と強く言うと素直に諦めてラクダを進ませてオフィスに戻りました。オフィスに着くと、最初のオフィスのおっさんがこれまた、良かったか?何度もと聞いてきて、もちろん良かったと答えるしかないのでそう答えました。(心のなかではピラミッド、しょぼいと思っている。)デブのラクダ引きも、このときはニターッと笑顔を見せてさっきのやり取りがまるで無かったことのようになってました。上司の前だからサービス精神を見せたのか、どういう心理なのかいまいち汲み取れませんでしたが不気味でした。その後はバスでの帰り方を親切に教えてくれてそれ以上何も請求されませんでしたが、なんだかムカムカしていました。

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ラクダと、詐欺オフィスのおっさん。

宿にもどって色々検索

この一連の出来事でモヤッとしたものが残っていたので、宿に戻って検索してみると、現地のピラミッドツアー(送迎も、ラクダ乗り等がついて)で4000~5000円くらいなので、おそらく、少しぼったくられてる感じです。エジプトポンドが暴落しているので、おそらく現地人からしてみたら私が支払った600ポンドは大金なのでしょう。また入り口が2つある(嘘?)という口実もよく使われるものらしく、事前に調べていけばよかったとちょっと後悔しましたが、駅の時点から詐欺が始まっていたケースは見つかりませんでした。おそらく新しめの詐欺スキームなのだと思います。

 まとめ

 今回、少額ですがまんまとエジプト人に騙されてみて色々細かい心理テクニックを学びました。

  • 駅で出会ったおっさんに偶然を装い、その後を親子連れが引き継ぐことで信用してしまう。
  • 息子はイケメンで育ちが良さそうに見えるのでますます信用してしまう。(ハロー効果)
  • 父親も太って履いたが清潔感があるエジプト人だったので信用してしまった。(ハロー効果)
  • 父親はサングラスをしていて顔がわからない。おそらく、息子と似ていないのだろう。
  • 団体用の入り口とツーリスト用の入り口をこちらに選択させるように見せかけた。イニシアチブがこちらにあるのだと錯覚していた。
  • お前は特別に一緒に連れて行ってあげるのだと恩を着せてくる形を取ることでこちらに罪悪感を抱かせて操作しようとする。
  • 仲良くなった後で、こちらが心理的に強く要求しにくいように私をリスペクトしてくれと言ってきたのも罪悪感を利用した心理操作。
  • チップを要求しやすいようにハッピーかと何度も効くのは、コミットメントの一貫性を利用している。ハッピーだと言っている以上、チップも弾まなければならないという心理。
  • チップを20ドルよこせと大胆にも言ってくるのは、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック。まず、大きい額を言って徐々に少なくするというもの。

普段、用心深く騙されることなど無いと思っていた私ですが、エジプト人にまんまと騙され、しかもそれが教科書通りのテクニックを駆使したものだったので、そういうテクニックが有効だと言うことを実感できたり、本当に色々と学べてよかったです。が、自分が食い物にされたという自体に非常にむかつき、エジプト人のことが嫌いになりました。